近年のIoT技術の目覚しい進展を前にして、子供の頃からプログラミングに親しませることは、将来の先端技術の開発を担う人材を確保する上でも意味のあることと考えることが出来ます。
デジタルネイティブと言う言葉が登場してからも時間は経過しましたが、実際の子供たちも幼少の頃からタブレットやPCに触れる機会も増え、子供と言えどもPC関連技術に触れることは極めて日常的な風景になっていると言っても間違いないでしょう。
2020年からは小学校の必修教科に
そのため幼少期の子供であっても、PCなどを駆使する技術を習得することに関心が高まっているのです。
このような社会情勢の変化を受けて、政府も2020年以降には小学校でのプログラミングの必修化も検討されているほどです。
パソコンもプログラミングも出来て当たり前の時代
そのような路線の延長線上に位置しているとも言えるのがロボット教室になります。
パソコンを指令どおりに動かすための命令をプログラムと呼び、その命令を作る作業をプログラミングと呼びます。
ロボット教室では、年齢を問わずプログラミングを学んで実践し、センサーなどを組み込んでロボットを完成させて動作させることを指向するまでの一連の過程を学習することが適います。
ロボットプログラミングの構成
ロボットプログラミングは、「ブロック」「電子パーツ」「プログラム」の3工程で構成されています。
ブロックでロボットの意匠を決定して作り出し、電子パーツではモーターやスイッチ・LEDなどをくみ上げる工程になり、完成品を動作させるためのプログラムからなります。
完成しロボット(ハード)が実際に動くためには、PCやタブレットで作成したプログラムを転送する必要があります。
転送したプログラミングで実際に作業を試み、成功すれば思惑通りに動作しますが、間違いがあると何らかの不具合などが出ることになるので、達成感や創作意欲を実感しながらプログラミングの実地学習を行うことが可能になっている訳です。
プログラミングを覚えるにはロボット教室が良いのか?
このような説明を前にすると、プログラミングの基礎を教える点で従来のパソコン教室の域を出ないものと意識される向きもあるでしょう。
しかし従来の講義スタイルの内容とは比較にならないほど、広がりを持っている点で大きな違いがあると指摘できます。
例えばロボットの電子パーツからデータを収集出来るセンサーからデータを収集分析して、特定条件での通知を可能にすれば、それはIoT技術の萌芽に触れたことになります。
またクラウドと関連付けた機能の作成なども可能になっています。
市販の電化製品をIoTとクラウドとロボットを組み合わせた事例では、ロボットは家の留守番をさせて、クラウド経由で家屋内部の防犯の為のコンスタントな監視や、家電操作・ペットの様子の把握など多方面での利用を可能にした事例も存在します。
ひいては巨大施設の工場の監視なども可能にしたシステムなどの高性能な製品も用意されており、ロボット教室でのプログラミングには初歩的学習から発展して、時代の先端を行く最新技術や近年普及が進んでいる様々なテクノロジーに連続する技術に至るまで幅広い範囲をカバーしていると評価できるのです。
loT技術が未来の企業を支えている
近年はIoT技術の普及が進み、生活上のあらゆる事象がデータ収集の対象になっています。
そのような事情が関係してか膨大なデータを処理するセンサーなどの企業での需要は急激に伸びているのが現状です。
私たちの四囲の状況にはまだまだ利用しきれていないデータが存在している可能性は多いにあります。
一見無意味なデータも蓄積して、新たな視点で分析を試みれば、従来の技術では解決のむずかしかった難問題もブレーキスルーするきっかけを発見できる可能性すら存在しているのです。
また企業サイドも情報技術を閉鎖して新技術を独占しようするばかりでなく、積極的にワークショップの開催などを通じて、幅広い世代の人々に技術を公開して新基軸の技術を取り上げる取り組みにも意欲的に取り組むようになりました。
その一例には企業が用意するアプリや機能を活用した開発イベントの「ハッケカン」を指摘することが出来るでしょう。
ロボットプログラミングの多様性について
多くの場合年齢を問わずに参加することが認められており、そこで作成したアプリも実際の商品開発に活用された事例も見られるように、なっているほどです。
このようにロボットプログラミングをプラットフォームにして、様々な技術に触れる機会を持つことが将来の仕事につながったり、創造性の喚起などにも繋がるでしょう。
ロボットプログラミング=21世紀型スキル
最近では「21世紀型スキル」と言う言葉が喧伝されるようになりました。
基礎力・実践力・思考力の三つの才能を伸ばして、将来の日本の行く末を担う人材を養成することが今後の学習指導要綱でも掲げられています。
このような力を伸ばす上でロボット教室は、適切な素材を提供してくれます。
ロボットをイメージどおりに動かすための論理的思考の涵養と、イメージどおりに動作しないときには必死に問題の原因を探求し問題解決を実践することが可能です。
そして基礎的知識を元に新たなプログラミングを作り出し、新基軸を作り上げる創造性も身に付くことが出来ます。
まさにロボット教室は21世紀型スキルを体感できる貴重な場と言えるのです。