ロボット教室ではロボットを楽しみながら製作する事を通じてお子様の独創性を育て行くところから始まり、与えられた課題をクリアするだけではなく自ら問題点を発見して解決するディープラーニングの要素も盛り込まれています。
ロボット教室の授業内容
はじめはまるでおもちゃを組み立てるように図解入りの詳しい解説の掲載されたマニュアルを見ながらロボットを製作しますが、設計図を見ながら自らパーツの構成を考えたり、より面白い動きをするように改造したりとクリエイティブな発想も求められます。
また、グループを組んでひとつのプロジェクトの達成を目指して協調性を身につけながら、ロボット製作をはじめさまざまな「ものづくり」の世界で必要となる異業種の分野のプロフェッショナルが知恵を出し合ってひとつの物を完成させて行くプロセスを学ぶチームビルディングを行い、最終的には自らプログラミングを行い自由自在にロボットをコントロールする事を目指します。
2020年に向けたアドバンテージを持って
2020年を目処に小学校においてプログラミングの必修科目化する事が既に発表されていますが、正式に必修となった暁には特に2020年に2年生以上の学年からスタートするお子様を持つ親御さんにとって、遅滞する事無くアドバンテージを持って新規の授業に入る事を目指すためにも、ロボット製作を通じて楽しく基礎からプログラミングを学べる場としてロボット教室の存在が注目されています。
ここで気になるのがその費用で、お子様の将来のために必要だとは理解しつつも、何かとお金がかかる昨今にさらなる負担となりお父さんお母さんの頭を悩ませています。
ロボット教室と他の習い事の値段を比較
大手専門学校のグループ企業で運営されているロボット教室の例では入会金が10000円程度、毎月支払う料金も10000円程度、さらにロボット製作に必須のロボットキットの料金が30000程度というのが相場です。
その一方で、著名な講師が在籍している学習塾では入会金が不要で1教科あたり7000円程度が相場で、国語、算数、英語を選択した場合は合計で月額21000円程度となります。
ロボット教室を主要科目と同列の1科目として考えると毎月支払う料金はやや高額ながら許容範囲と考えても、ここであげた例ではロボットキットの料金30000円が大きなインパクトに感じてしまう親御さんも少なくありません。
水泳とロボット教室を比較
一方、習い事として考えて水泳を習ったケースと比較してみると、地域の市民プールなどで開催されている小学生を対象にしたスイミングスクールは、ボランティアベースで実施されているものであれば月額1000円程度のケースもありますが、一般的には平均で月額5000円程度です。
しかし、これらはコーチに手を引いてもらったり浮力のあるビート版を持ってバタ足でゆっくり泳ぐ基礎中の基礎を習うためのコースで、平泳ぎやクロールなど本格的な泳法を習う中級者向けのコースであれば平均で月7000円から8000円程度と跳ね上がります。
大人でも習得の難しいバタフライを習うような上級者向けのコースならば月10000円を超えたり、才能を認められて全国大会に出場したり将来のオリンピック候補を目指すようなレベルでスポーツクラブに所属して本格的なプロの指導を受ける事になれば1回のレッスンで7000円程度、週1回通うと想定すると月28000円にものぼります。
さらに水泳を行うには水着と水泳キャップに加えてゴーグルが必要になり、安いものから見て行くと水泳キャップとゴーグルは数百円程度から、水着は男の子用は2000円程度から、女の子用は4000円程度からあります。
しかし、これはあくまでも一般的な用具の例で、大会にエントリーするなど本格的な競技に挑むのであれば大会のレギュレーションに沿った水着を着用する事が義務付けられるのはもちろんのこと、スクールによってはチームでお揃いの水着を用意する必要があり、その多くは一流スポーツ用品メーカーの製品で水泳キャップとゴーグルは少なくとも2000円以上、水着は競泳用の水着が必要になり高いものでは15000円から20000円を超える製品もあります。
ロボット教室を学校の授業を補うものではなく、ひとつの習い事として考えて一般的なスイミングスクールと比較した場合はロボット教室の方が月額料金とロボットキットを含めたトータルコストでやや高額となりますが、本格的な競技を行うスクールと比較した場合は水泳の方が遥かに上回ります。
ここでお父さんお母さんの判断が求められるところですが、前述の状況を勘案しながら比較してロボット教室を学習塾として考えればやや高額となりますが、その道のプロのエキスパートを育成する場と考えれば決して高くはない料金であると言えます。
ロボット教室は子供の将来を広げる可能性大
ロボット教室やプログラミングは新しい分野であるため、まだまだ未知数の部分がありますが学校での必修科目の学力を補いながらプロの技術も学び身に付けさせる事ができる場だと考えれば、お子様の将来の可能性を広げるために検討してみる余地は十分にあります。