瑞祥吉雨(ずいしょうきちう)という言葉がネット上で話題になっていますね。
三種の神器草薙剣
日本書紀神代紀正文では「この剣は元の名は天叢雲(あめのむらくも)という。八俣大蛇の上に常に雲の気が漂っていたからかな~」と書いてあるので、この剣が帝から新帝に継承される今日と明日は雲が湧き雨を呼ぶのであります。瑞祥吉雨でありましょう。— 幣束 (@goshuinchou) April 30, 2019
雲が沸き雨を呼ぶ瑞祥吉雨か~。
代替わりに雨って似合うな~と漠然と感じていたけどこういうことかな。
いろいろ勉強になります。— Rilla (@OfRilla) April 30, 2019
こちらの意味がよく分からないという方のために、今回は瑞祥吉雨の意味や草薙の剣との関連について解説していこうと思います。
瑞祥吉雨(ずいしょうきちう)の意味
瑞祥吉雨は半造語です。
「瑞祥」という言葉と「吉雨」という言葉を合わせています。
瑞祥とは?
めでたいことが起こるという前兆。吉兆。祥瑞。「―が現れる」
瑞祥とは古い言葉ですが、めでたいことが起こる前兆という意味で使われます。
例えば1富士2鷹3茄子などの言葉がありますが、これらを夢に見ることなどは瑞祥と言えますね。
こうしたちょっと故事的な吉兆としての使い方だというニュアンスを捉えていただければOKだと思います。
その瑞祥に吉雨を組み合わせて「めでたい前兆としてのありがたい雨」という意味で瑞祥吉雨という言葉を使われたのでしょう。
瑞祥吉雨と草薙の剣との関連
では雨が天皇退位と即位用いられる草薙の剣とどう関連しているのでしょうか?
これは草薙の剣の伝承と関係があります。
草薙の剣解説
草薙の剣は後につけられた別名であって、この剣の本当の名前は天叢雲剣(あめのむらくものつるぎ)と言います。
スサノオノミコトがヤマタノオロチを退治した際に、その尾から手に入れた剣なのですが、ヤマタノオロチの頭上にはいつも雲がかかっていたそうなのです。
そこからこの剣は天叢雲剣と呼ばれていました。
そして今回の天皇即位・退位の儀では草薙の剣の所有者が移り変わりますよね?
そして令和への元号移り変わりである「4月30日と5月1日の天候は雨。」
あいにくの雨なんて報道もされていますが、これはあいにくではなく、草薙の剣が移り変わることによって起こった必然の雨で、令和への吉兆に違いないと言っているのでしょうね。
素敵な考え方です。
まとめ
まとめると、
- 瑞祥吉雨という言葉は半造語で「めでたい前兆としてのありがたい雨」という意味
- 瑞祥吉雨と天皇退位・即位との関係は草薙の剣の伝承にあった
でした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。