「小林製薬のEPA」、「EPA DHA α-リノレン酸」と「ナットウキナーゼEX」。
どれもEPA・DHAを含み、血液サラサラをうたうサプリメントだ。
しかし、実際のところ何が違うのかいまいち判別がつかない。
というわけで、今回は、この3つのサプリを比べてみた。
小林製薬のEPA/EPA DHA α-リノレン酸/ナットウキナーゼEXの基本情報
まず、基本的な情報を比べてみた。
3つのサプリに共通することは、小林製薬の商品であることと、栄養補助食品というカテゴリに属しているということである。
商品名 | 小林製薬 EPA | EPA DHA α-リノレン酸 | ナットウキナーゼEX |
---|---|---|---|
価格 | 150粒 1,200円 (2016/09/19時点での公式サイトの価格) |
180粒/2,500円 (2017/08/03現在の公式サイトの価格) |
60粒/2,500円 (2017/08/03現在の公式サイトの価格) |
含まれている成分 | EPA | EPA,DHA, α-リノレン酸 |
EPA,DHA, ナットウキナーゼ |
サプリの飲み方 | 1日5粒 | 1日6粒 | 1日2粒 |
それぞれのEPA・DHAの量を比べてみた
小林製薬のこの3つのサプリは全て「EPA・DHA」のサプリである。
しかし、それぞれのサプリにどれだけEPA・DHAが含まれているのかは正直わかりづらい。
というわけで、それぞれのEPA・DHAの含有量もそれぞれ表にして比べてみた。
商品名 | 小林製薬のEPA | EPA DHA α-リノレン酸 | ナットウキナーゼEX |
---|---|---|---|
EPA | 285mg | 156 | 13.7mg |
DHA | 125mg | 344mg | 72.3mg |
その他成分 | なし | α-リノレン酸 109mg |
ナットウキナーゼ 2500FU(製造時) |
EPAの含有量では「小林製薬のEPA」がダントツで多い。
一方、DHAの含有量では「EPA DHA α-リノレン酸」が最も多いようだ。
ナットウキナーゼEXはEPA・DHAの方では量が少ないように見えるが、その分ナットウキナーゼを多く含んだサプリメントになっている。
小林製薬の3つのサプリを実際に飲んでみた
次に、実際に飲んでみたところの味やのどごしについて触れておく。
効能では決めがたいという人は、純粋に飲み続けられそうな方を選ぶのもいいだろう。
小林製薬のEPAを飲んだ感想
1日5粒が用量になっている。
少し油の香りがする程度でたまにEPA・DHAのサプリである「魚の生臭さ」などは感じられない。
味も普通に甘いもので、特に気になるポイントはなかった。
特徴としては、他の2つのサプリに比べるとカプセルがツルツルしていると思う。
味、香りに癖がないこともあり、最も飲み込みやすいサプリだと感じた。
EPA・DHA α-リノレン酸を飲んだ感想
1日6粒を飲む必要がある。
タイミングは特に指定されていないため、多くの人が食事の際に1回2粒という形になるのであろうか。
少し甘みのあるカプセルなので、薬のように飲む際に嫌な気持ちになることはないと思う。
ただし、カプセルを噛み砕いてはいけないことに注意してほしい。
ナットウキナーゼEXを飲んだ感想
1日2粒で大丈夫なので、EPAやEPA・DHA α-リノレン酸に比べればよりお手軽のように感じる。
ただ、先のサプリに比べてカプセルのサイズは大きくなってしまっている。
また、ナットウキナーゼということで納豆の香りがするように思う人もいると思うが、特にその心配は必要ない。
香りだけでいうなら和菓子のような、いい香りがするサプリだ。
ただし、ナットウキナーゼは納豆の粘着きの元になっている成分でもあるので、多少の粘着きは残っているようだ。
ネバネバが苦手な人は、あまり口に残さず、早めに飲み込んでしまうことをお勧めする。
α-リノレン酸とナットウキナーゼって何が違うの?
最後に、その他に含まれている成分についても述べておく。
α-リノレン酸とナットウキナーゼでは何が違うのだろうか。
α-リノレン酸ってどんな成分?
α-リノレン酸は、オメガ3系に含まれる必須脂肪酸だ。
人間の体の中では作れないのに、体に欠かせない成分の一つであるため、どうにかして食品から取らなければならない。
α-リノレン酸が含まれる食品で有名なものは、えごま油、大豆、小麦の胚芽などがあげられる。
α-リノレン酸は体内に取り込まれた後はEPA・DHAに変えられる。
このEPA・DHAが中性脂肪・コレステロールの低下、血栓の防止(血液サラサラ効果)を始め様々な効果を持っているのだ。
ナットウキナーゼってどんな成分?
一方ナットウキナーゼは、納豆に含まれるタンパク質分解酵素のことをいう。
ナットウキナーゼは、血栓の成分に働きかけ、分解する作用や、血栓を溶けにくくする成分を分解するようだと研究が進められている。
つまり、血液サラサラ効果に集中した働きを多く持っているのだ。
「中性脂肪・コレステロールの低下」「血栓の防止」「高血圧予防」など、α-リノレン酸がマルチに働きかけるのに対し、ナットウキナーゼはあくまでも「血栓の分解・予防」に集中した成分のようだ。
血栓は確かに動脈硬化を始め、脳卒中や心筋梗塞などの大病の直接的な原因になる。
ナットウキナーゼの方が血栓の分解にまで働きかけることを考えると、それらへの対策を狙ったサプリにもなっているのだろう。
一方、他の生活習慣病の対策もしたい人は、α-リノレン酸も選択肢に入ってくると言える。
EPA・DHAに集中したい人は、余計なものが入っていない「小林製薬のEPA」を試してみるのもありだろう。
自分の今の健康状態を確かめて、自分にあったサプリを選択していきたい。
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