最近、防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)や大柴胡湯(だいさいことう)といった体脂肪にアプローチしてくれる漢方薬を目にするようになった。
TVCMもよく流れている印象をジョーは持っている。

TVCMを見たり、防風通聖散を飲んだりして、ふと、他のメタボに関する症状の漢方薬はないのだろうか?と気になった。

今回は、メタボのに関する症状の中でも、高血圧に関する漢方薬について調べてみた。

高血圧に漢方は効くの?

漢方薬は、高血圧に直接アピールするというよりかは、高血圧に伴って起こる症状を緩和させるものが多いようだ。

漢方薬は体の全体を整え、根本から治療することを目的としていると聞く。
時間はかかってしまうが、頭痛や肩こり、めまいなど、高血圧のさまざまな症状を改善することができるのだろう。

試しに、漢方薬局や漢方を扱っている大手製薬メーカーなどに「高血圧に効く漢方薬はないのか?」と電話をして聞いてみたが、「舌診や問診をしてみないと効くと断言はできない」と言われた。

漢方薬で高血圧をどうにかしたいと思うのならば、ちゃんとお医者さんに診療してもらうことをオススメする。

高血圧に伴う症状を緩和してくれる漢方薬は?

釣藤散(ちょうとうさん)

釣藤散は、釣藤鈎(ちょうとうこう)、陳皮(ちんぴ)、麦門冬(ばくもんどう)、半夏(はんげ)、茯苓(ぶくりょう)、防風(ぼうふう)、菊花(きくか、 人参(にんじん)、石膏(せっこう)、生姜(しょうきょう)、甘草(かんぞう)の生薬で作られている。

中年以降の体力が中程度の人で、高血圧によって、慢性頭痛、めまい、肩こり、神経症などの症状がある人に使われることが多いようだな。
自律神経のバランスを整え、脳血管のけいれんを緩和するそうだ。

些細なことが気になって、頭が張る感じがするという人、朝方に頭痛がひどいという人にオススメだ。

発疹、発赤、かゆみ、食欲不振、胃部不快感といった副作用が起こる場合があるので、注意。

七物降下湯(しちもつこうかとう)

七物降下湯は、釣藤鈎(ちょうとうこう)、地黄(じおう)、当帰(とうき)、川芎(せんきゅう)、芍薬(しゃくやく)、 黄耆(おうぎ)、黄柏(おうばく)の生薬で作られている。

年々血圧が上がっている体力中等度以下、顔色が悪くて疲れやすく、胃腸障害のない人で、高血圧によって、のぼせ、肩こり、耳なり、頭重などの症状がある人に使われることが多いようだな。
最低血圧が高い方にもよく使われいるそうだぞ。

血圧を安定させ、体に栄養やうるおいを与えることで、症状を緩和させる力が七物降下湯にはあるそうだ。

釣藤散と同じ、発疹、発赤、かゆみ、食欲不振、胃部不快感といった副作用が起こる場合があるので、注意。

桃核承気湯(とうかくじょうきとう)

桃核承気湯は、桃仁(とうにん)、桂皮(けいひ)、大黄(だいおう)、芒硝(ぼうしょう)、甘草(かんぞう)の生薬で作られている。

体力中等度以上、のぼせがあったり、便秘だったりする人で、月経不順、月経困難症、月経痛、月経時や産後の精神不安、腰痛、便秘、高血圧の随伴症状(頭痛、めまい、肩こり)、痔疾、打撲症などの症状がある人に使われていることが多いようだな。

腸の運動を活発にし、血行を改善させる働きによって症状を緩和させるようだ。

副作用として、発疹・発赤、かゆみ、はげしい腹痛の下痢、腹痛といった副作用が起こる場合があるので、注意。

柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)

柴胡加竜骨牡蛎湯は、柴胡(さいこ)、半夏(はんげ)、茯苓(ぶくりょう)、桂皮(けいひ)、黄芩(おうごん)、大棗(たいそう)、人参(にんじん)、竜骨(りゅうこつ)、牡蛎(ぼれい)、大黄(だいおう)、生姜(しょうきょう)の生薬で作られている。

体力中等度以上、精神的不安があったり、動悸、不眠、便秘だったりする人で、高血圧によって動悸、不安、不眠や、神経症、更年期神経症、便秘などの症状がある人に使われることが多いようだな。

鎮静効果や神経系に働きかけて、症状を緩和させるようだ。

発疹・発赤、かゆみ、間質性肺炎、肝機能障害などの副作用が起こる場合があるので、注意。

冠元顆粒(かんげんかりゅう)・冠源活血丸(かんげんかつけつがん)・丹心方(たんしんほう)

冠元顆粒・冠源活血丸・丹心方の3種類は、紅花(こうか)、芍薬(しゃくやく)、川芎(せんきゅう)、香附子(こうぶし)、木香(もっこう)、丹参(たんじん)から、同じ生薬量で作られたものである。

中年以降または、高血圧の人で、高血圧によって頭痛、頭重、肩こり、めまい、動悸の症状がある人に使われることが多いようだな。

血液が滞るのを抑制し、血流をよくし、血液ドロドロ状態を改善する働きも期待できるようだ。

発疹・発赤、かゆみ、下痢、吐き気、嘔吐、食欲不振、胃痛、腹部膨満感、異常出血、動悸、のぼせ、ほてり、ふらつきなどの副作用がでる場合があるので、注意。

冠源活血丸は丸剤タイプ、冠元顆粒と丹心方は顆粒タイプといった違いがあるだけで、3種類の中でほとんど差がないのでどれを選ぶかは諸君次第だ!

高血圧が気になるなら、西洋の薬やサプリの方がオススメ

漢方薬は、高血圧によって起こる症状について緩和してくれる商品ばかりで、市販の商品で高血圧にアプローチしているものは、少ないことが分かっていただけただろう。

だが、サプリは、血圧が高めの人に向けた商品が多くある。
実際に臨床試験を行ったトクホや機能性表示食品といった商品も存在しているのだ。

サプリメントを飲むということも、選択肢の1つとして考えてみてはどうだろうか?

また、高血圧を改善する前に、体脂肪を減らさなければならないという場合もあるだろう。
防風通聖散や大柴胡湯、防己黄耆湯といった漢方薬が、オススメだ。

自分が改善したいところにアプローチしてくれる商品に出会えることをジョーは祈っている!