健康診断の前、血圧に不安があると、検診受けるの嫌だな〜なんて思ってしまうもの。
日々血圧を測っていれば、まだ不安も少ないのかもしれないのだけど、中々そこまでできる人もいないと思う。
実際のところ、血圧の正常値や、高血圧と診断されてしまう基準値はどこからなのだろうか。
今回は、血圧の数値についてまとめてみたのだ。
よかったら、参考にして欲しい。
>>目次
はじめに.診断時だけ高血圧!?白衣高血圧に注意
1.血圧とは
2.高血圧になるとどのようなことが起きるのか
3.血圧の正常値はどれくらいなのか?
診断時だけ高血圧!?白衣高血圧に注意

血圧の基準値について話す前に、「白衣高血圧」という症状について触れておきたい。
普段は正常値なのに、健康診断の時だけ高い血圧値が出てしまった経験はないだろうか?
そのような状態は、もしかすると高血圧ではなく、「白衣高血圧」という緊張からくる症状かもしれない。
白衣高血圧は、「実際には血圧は正常であるにもかかわらず、白衣の人を前にした緊張から、普段よりも血圧が高くなってしまうこと」を言う。
これは実際には高血圧ではないため、不安になる必要はないのだ。
しかし、白衣高血圧は日ごろから血圧を測る習慣がない限り、気が付くことはできない。
そのため、家でも血圧測定器を使って、毎日血圧を測ることが大切なのだ。
血圧とは?
血圧は、「血液を送り出す力」
さて、白衣高血圧ではなく、本当に高血圧だった人は、「血圧とはなんなのか、血圧の基準値はなんなのか?」ということも確認しておきたい。
血圧は、心臓が血液を送り出す時の、血液を押し流す圧力の強さのことを指す。
この力によって、血液が全身へと巡っていくのだ。
血圧について、詳しく知りたい人はこちらの記事を見てほしい。
最高血圧と最低血圧

血圧を測定する基準値には2種類あり、「最高血圧」と「最低血圧」に分かれている。
最高血圧とは、別名収縮期血圧とも言い、心臓が縮んで血液を押し流している時の血圧のこと。
この時血圧は一番高くなるため、最高血圧と呼ばれている。
一方、最低血圧は、心臓が広がって、静脈血を心臓に取り込んでいるときの血圧のことを指す。
拡張期血圧とも呼ばれている。
ほぼ血を押し流さないので、この時血圧は一番低くなるのだ。
健康診断における血圧というのは、この2つの数値を使って、受診者の健康状態を測定しているわけだ。
高血圧になるとどのようなことが起きるのか
高血圧は、自覚することが難しく、健康診断などによって測定しない限り発見するのは難しい病気。
それなのに、放置したままにしていると、様々な生活習慣病や、合併症につながってしまうのだ。
高血圧によって引き起こされる生活習慣病には、大きなもので動脈硬化が挙げられる。
動脈硬化は、高血圧を促進するだけでなく、他の様々な生活習慣病も加速度的に併発させてしまう。
このように、高血圧から、動脈硬化、動脈硬化から、その他の生活習慣病、といったように、芋づる式に病気が増えていってしまうのが、高血圧の恐ろしいところ。
高血圧は、最終的には脳梗塞や心不全といった、簡単に死に至る病気にもつながっていってしまう。
そのため、日ごろから血圧を測り、早いうちに高血圧に気づけることが大切なのだ。
詳しく知りたい人は、こちらの記事を見てみてほしい。
血圧の正常値はどれくらいなのか?
それでは、実際血圧の基準値はどれくらいなのだろうか。
また、どの数値から、高血圧と診断されてしまうのだろうか。
以下の表は、血圧のレベルを判断するものだ。
血圧のレベル | 最高血圧 / 最低血圧 |
---|---|
至適血圧 | 120(mmHg)未満 かつ 80(mmHg)未満 |
正常血圧 | 130未満 かつ 85未満 |
正常高値血圧(基準値) | 130~139 または 85~89 |
Ⅰ度高血圧 | 140~159 または 90~99 |
Ⅱ度高血圧 | 169~179 または 100~109 |
Ⅲ度高血圧(重症高血圧) | 180以上 または 110以上 |
(孤立性)収縮期高血圧 | 140以上 かつ 90未満 |
正常値は最高血圧130未満&最低血圧85未満、では高血圧症は・・・?
オレンジの文字の「正常血圧」と、「Ⅰ度高血圧」に注目してほしい。
この二つの数値が、血圧のレベルを判断する、いわゆる「基準値」になる。
「正常血圧」にある「最高血圧が130mmHg未満かつ、最低血圧が85mmHg未満」という数値が、血圧の基準値。
この数値の範囲内に収まっていれば、血圧に関して問題はないのだ。
一方、「Ⅰ度高血圧」の「最高血圧が140~159㎜Hg、または最低血圧が90~99mmHg」という数値になると高血圧と診断されてしまう。
ちなみに、「Ⅰ度高血圧」より上のⅡ度高血圧、Ⅲ度高血圧になってしまうと、同じ高血圧症の中でも、降圧剤による治療や、Ⅲ度では入院による治療が必要になってしまう段階になる。
最高血圧が130、最低血圧が85を超えると、メタボ判定の基準に!

では、その間の、ピンクの帯になっている「正常高値血圧」(最高血圧130以上または最低血圧85以上)はどうなるのだろうか?
実は、この部分が「メタボリックシンドローム」の判定基準になるゾーン。
高血圧症ではないものの、正常値よりは少し高め・・・この段階で、しっかりと対応を取ることが、高血圧症を防ぎ、連鎖的に他の病気を併発することを防ぐことにつながるのだ。
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