
ダイエットをしても、ぽっこりお腹が治らず、困ってはいないだろうか?
もしかしたらそのぽっこり、脂肪では「ない」かもしれないのだ。
重大な病気のサインかもしれない。
この記事では、そんなぽっこりお腹が示す病気について分かりやすく紹介した。
ぜひ参考にして、いち早い病気の発見につなげてほしいのだ。
ぽっこりお腹の原因となる病気
ここでは、脂肪ではないもので、お腹がぽっこりしている場合に引き起こされる病気を紹介したい。
女性に可能性のある病気
卵巣腫瘍(らんそうしゅよう)
卵巣とは、子宮の横に存在する臓器。
良性と悪性の場合があり、ほとんどの場合が良性であるとされている。
ぷよぷよとした腫瘍ができ、大きくなると下腹部が膨れてしまう。
初期の段階では症状に気づかない場合が多いようだ。
腫瘍が大きくなると、「茎捻転(けいねんてん)」という、腫瘍がねじれる現象が起きることがある。
すると、日常生活を送ることが困難なほどの、腹痛に襲われる。
卵巣が大きく膨れてしまう事によって、臓器を圧迫したり、卵管を引きはがしてしまうなどの問題も生じてしまう。
卵巣がん
卵巣内の腫瘍が悪性であった場合、「卵巣がん」と診断される。
初期症状は気づかないことが多く、他の部分にがんが転移してから気付く場合が多いようだ。
腹水が溜まることによって、下腹部が膨れてしまう。
子宮がん
下腹部のふくらみは気づかない人も多いようだ。
腹水が溜まることによってお腹がぽっこりする場合がある。
子宮がんには、2つのタイプがある。
「子宮頸がん」と「子宮体がん」だ。
子宮頸がんとは、子宮の入り口付近に発生したがんの事、子宮体がんとは、子宮の奥に発生したがんの事を言う。
子宮内膜症
子宮内膜は、受精卵が着床する場所。
本来は、子宮の内側に作られるものだ。
しかし、何らかの要因によって、子宮以外の部分に子宮内膜が作られ、増殖してしまうことがある。
これが、子宮内膜症だ。
これが胃や腸に沈着してしまうと、排出ができなくなり、下腹部がぽっこりとしてしまう。
生理痛や排便時の痛み、腰痛や股関節痛などの症状が現れてしまう。
子宮筋腫(しきゅうきんしゅ)
子宮の壁にできる良性の腫瘍の事を言う。
子宮は、筋肉で覆われている。
その筋肉が異常に増殖することによって引き起こされるのが子宮筋腫だ。
腫瘍のある場所、数、大きさによって症状はさまざま。
多くの場合、貧血やめまい、日常生活に支障をきたすほどの生理痛などが現れる。
筋腫が大きく腫れると、下腹部のふくらみが目立つようになる。
性別に関係なく起こる可能性のある病気
大腸がん
大腸がんは、腸の中に腫瘍ができてしまうため、便やガスが腸内に溜まることによって、お腹が膨らんでしまう。
細い便や血便、下痢と便秘を繰り返すなどの症状が現れる。
症状が分かりにくく、気づかない間に症状が進行してしまう場合が多い。
肝硬変
肝臓の細胞が破壊され、繊維質の細胞が肝臓内に増殖して、硬くなってしまうことを言う。
肝臓が硬くなってしまう事により、肝臓をうまく機能させることが出来なくなってしまうのだ。
腹水が溜まることによって、下腹部がぽっこりとしてしまう。
ぽっこりお腹に気をつけて
ただ、危険な病気のサインの場合があるということを是非覚えておいて欲しい。
その場合は、少しでも早く診察を受けることが大切になるのだ。