ぽっこりお腹をそのままにしておくとメタボが進行してしまう他、動脈硬化などの重大な病気にもつながっていってしまう。
誰に取ってもそのような事態は避けたいもの。
それでは、内臓脂肪を減らすには何をしたらよいのだろうか。

内臓脂肪を減らすには、まずはその内臓脂肪を増やしている原因を潰していくことが大切。
「何をするべきか」、だけではなく、「何を控えるべきか」、というポイントにも注意したい。

今回は、内臓脂肪の減らし方についてまとめてみたので、是非、参考にしてみて欲しい。

ぽっこりお腹改善にはまず食事の改善!魚や野菜中心の食生活を

魚や野菜を取り入れる心がけが大切

肉のアブラと魚のアブラには大きな違いがある

ダイエットでもよく言われることだが、体脂肪を減らす第一歩は「魚、野菜中心の食生活」を心がけることだ。

最近、お肉ばかり食べていて、野菜や魚をあまり食べていないなんてことはないだろうか?
お肉に含まれている脂肪は「飽和脂肪酸」という脂質で出来ていて、まさにぽっこりお腹の元となっている脂肪なのだ。

一方、魚に含まれているのは不飽和脂肪酸と呼ばれる脂質。
不飽和脂肪酸の中でも、オメガ3脂肪酸と呼ばれる脂質が、血中の中性脂肪やコレステロール値を調節する働きがあると言われている。
魚の脂は、お肉の脂とは全く効果が異なり、むしろぽっこりお腹を改善してくれる働きまであるのだ。

野菜から取れるビタミンやミネラル、食物繊維で脂肪の吸収を抑える

ぽっこりお腹を減らしたり、ぽっこりお腹を予防したりするためには、食事の際は野菜を先に食べておくのが良い。

野菜には脂肪の吸収を抑えたり、脂肪の分解を助けてくれるビタミンやミネラルが多く含まれている。
また、食物繊維を多く含む根菜などを、食事の初めに食べておくと、胃の中で脂肪が沢山吸収され、内臓脂肪になるのを防いでくれるのだ。

肉中心の食生活から、日替わりで魚を主菜にしたり、付け合わせの野菜を多く食べたりするように変えていくのがオススメだ。

食べる時間や食べ方にもポイントが! 無理なダイエットは禁物

食事の時間はできるだけ夜は避けるようにしたい。
人の体には一定の生活リズムがある。
それを外れた生活を送っていると、ホルモンや代謝がうまく働かなくなる結果、ぽっこりお腹になってしまうのだ。

また、いくらぽっこりお腹が気になるからといって、断食や無理な食事制限は絶対にいけない。
断食や食事制限をしていると、体は自分を動かすための十分な栄養をとるために、一度に大量のエネルギーを吸収するようになってしまう。
その状態で普通の量の食事をとると、逆にエネルギーを吸収しすぎてリバウンドしてしまうこともあり得るのだ。

食事の改善によって、そもそも内臓脂肪になってしまうアブラの量を抑えることができる。
適度な量を決まった時間に食べるのが一番だ。

ちょっとの運動で効率よくぽっこりお腹を減らしましょう

運動することが内臓脂肪を減らす第一歩

痩せるための一番の近道は「運動」だ。
内臓脂肪は皮下脂肪と異なり、貯めやすく減らしやすいのが特徴。

そのため、溜まった分を運動で燃焼していけば、ぽっこりお腹は意外と簡単に改善できるのだ。

確かに食生活の改善はぽっこりお腹を減らすには大切。
でも、会社の付き合いなどがあるため、食生活を変えることが難しい人もいると思う。

そんな人は、まず運動から手をつけてみてほしい。

運動は簡単で良い!毎日続けることが大切

それでは、ぽっこりお腹を治すにはどんな運動をすれば良いのだろうか。

具体的には、「ウォーキングなどの有酸素運動を1日30分程度毎日続ける」のが、ぽっこりお腹改善のための運動方法になると言える。

実は、運動はそんなにハードじゃなくても大丈夫なのだ。
要は1日に吸収するエネルギーに見合った量を運動をすれば良いわけですから、具体的な時間では30分程度からでも効果があるとされている。

同時に、毎日摂るエネルギーに対処するためには、毎日運動をすることが重要だ。

また、運動はウォーキングや水泳などの「有酸素運動」が良いとされている。

脂肪の燃焼には酸素が必要。
そのため、運動中にも酸素をより多く取り込むことが大切で、有酸素運動が適しているわけだ。

逆に、筋トレや短距離走などの無酸素運動の効果は比較的低めになってしまう。
激しい運動をする必要はないのだ。

睡眠やストレスにも注意

しっかりとした睡眠をとって代謝を良くしましょう

最後に、内臓脂肪を減らすために、その他の生活習慣で気をつけるべきことについて触れておきたい。

まず、大切なのは夜型の生活を避け、睡眠時間を多くとること。
睡眠は人間の3大欲求でもあり、体のバランスを調整する非常に大切な行動だ。

ぽっこりお腹改善のためには、理想としては8時間程度は睡眠を取れると良いとされている。

でも、仕事をしながら、8時間もの睡眠時間を確保するなど、ジョーにとっては難しい。
それに、8時間も寝ると逆に体調が悪くなったり、8時間程度では全く睡眠が足りないと感じる人もいると思う。

そんな場合は、睡眠の質を変えたり、そのために生活リズムを整えてみたりすることがお勧めだ。

具体的には、「決まった時間に寝る、起きる」、「だらだら寝転がらずに、睡眠をとるなら部屋を暗くしてしっかり寝る」などの工夫が挙げられる。

ストレスは精神的だけでなく、体にも大きく影響を及ぼす

ストレスで気が滅入ってしまって、何も手につかなくなったり、どんどんネガティブになってしまったりということは、誰しも経験があるのではないだろうか。

ストレスは精神だけでなく、体にも影響を及ぼしていて、ぽっこりお腹もストレスが影響しているケースがある。
ストレスによってホルモンの働きが悪くなると、内臓脂肪が溜まりやすい状態になってしまうからだ。

いわゆる「ストレス太り」になってしまうというわけだ。

しかし、ストレスを解消するって、難しい。
ストレスの原因は人によって様々だし、簡単に解消できるものでないこともある。

そこで、少しでもストレスを和らげるために、以下のようなことを挙げておく。
自分に合うものがあれば、少しでもやってみると良いと思う。

  • よく寝ること
  • 睡眠不足は、ストレスに対処するためにも良い行動だとされている。

    たくさん睡眠をとることで、アドレナリンや自立神経の乱れが正される。
    これらが正常に働くと、ネガティブな思考やイライラが和らぐとされている。

  • 運動すること
  • ストレスは、運動によっても発散できるとされている。

    ストレス発散のための運動は、もちろんウォーキングも良いが、ストレッチや筋トレ、ヨガなども効果的とされている。
    仕事の息抜きやお風呂上がりなどに、少し挑戦してみるのも良いかもしれない。

お酒はほどほどに、喫煙は一刻も早くやめるべき

飲酒は適量なら健康にも良いとされている。
この「適量」というのは、大体日本酒なら約1合程度だ。

しかし・・・正直なところ、この量は普段よくお酒を飲む人からすると非常に微々たるものかもしれない。
少しなら飲んでも良い、とはいっても、ぽっこりお腹改善のためにはある程度我慢が必要になってしまうのだ。

また、タバコは内臓脂肪を増やしてぽっこりお腹にしてしまう。
その悪影響は、体脂肪を増やすだけでなく、血圧を上げ、血糖値を下がりにくくし、脂質異常症を促進するなど・・・喫煙によってもたらされる悪影響は凄まじいのだ。

タバコを吸うことは、メタボリックシンドロームを一気に進行させてしまうことにつながる。
喫煙の習慣がある人は、できるだけ早く禁煙の習慣をつけることをオススメする。
まず3日間、1週間…と、少しづつチャレンジして欲しい。

サプリメントの効果はあるの?

また、内臓脂肪に対処するための方法として良く上がるのが、「サプリメント」だ。
ぽっこりお腹を改善するために、サプリメントを使っている人は珍しくない。

しかし、サプリを飲むだけで痩せるということはない。
食事を見直したり、運動をしたりしてからサプリを飲むことで、やっとその効果は十分に発揮される。
そのことを念頭に置いてサプリを活用して欲しい。

最近は、錠剤タイプだけでなく、トクホや機能性表食品として、飲み物や食べ物など、様々なタイプの食品が売られるようになってきた。
その中から、自分に合うものを探してみるのもオススメだ。