健康診断で脂肪肝と診断されてしまった!

考えてみれば、運動はしていないし、会社の付き合いでお酒は飲むし、〆にラーメンをつい食べてしまうし…
心当たりがありすぎる、なんて経験はないだろうか?

健康診断では大丈夫だったけれど、最近お腹のぽっこり具合が気になるなんて人も要注意!
内臓脂肪の付き過ぎは脂肪肝につながるからだ。

ここでは、脂肪肝の原因と症状、そして改善方法について見て行こうと思う。

内臓脂肪が脂肪肝に関係する

脂肪には、内臓脂肪と皮下脂肪の2種類がある。

皮下脂肪は、文字通り皮膚の下に蓄積された脂肪のことだ。
体内にエネルギーを蓄えておく、体温を保持するなど重要な働きをしている。

一方の内臓脂肪は、内臓の周囲に溜まってしまった脂肪のこと。
内臓を正しい位置に保ったり衝撃を和らげたりと、必要な脂肪ではあるのだが・・・問題は内臓脂肪は溜まりやすいということだ。

内臓脂肪を多く溜めすぎてしまうと、その結果、ぽっこりお腹になってしまう。
そして、脂肪肝は基本的に内臓脂肪の一種と考えることができるので、肥満になると肝臓にも脂肪が付いてしまっている可能性がある。

では、具体的にはどの程度からが内臓脂肪型肥満なのだろうか?

脂肪肝の原因と症状について

どこからが肥満?

一般的に、BMIが25以上で、ウエスト周囲が男性は85cm以上、女性が90cm以上で内臓脂肪型肥満の疑いがあるとされている。

その後、腹部CT法で内臓脂肪面積が男女とも100㎠以上であれば、内臓脂肪型肥満と診断される。

気になる方は、まずご自分のお腹をメジャーで測ってみた方が良い

アルコールだけが原因じゃない!

肝硬変のように、お酒が肝臓に良くないことは一般に知られている。
アルコールの過剰摂取によって起こる脂肪肝をアルコール性脂肪肝(AFL)と言う。

AFLは肝硬変の前段階であり、さらには肝臓癌にも進行するかもしれない非常に注意が必要な症状。
とっても危険だ。

しかし、実は日本人の脂肪肝の原因で多いのは飲みすぎではなく食べ過ぎにもあるとされている。
これは食生活が欧米化し、肥満の人が増えてきたため。
肥満による脂肪肝を非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)と呼ばれている。

ところで、以前はNAFLDは進行しないと考えられていた。
しかし現在では、肥満による脂肪肝も肝炎→肝硬変→肝臓癌へと進行するケースが知られている。
注意が必要だ。

肝臓は痛まないから要注意!

脂肪肝の症状にはどのようなものがあるのだろうか?

肝臓は「沈黙の臓器」とも言われていますから、脂肪肝などになっても痛みがなく自覚症状がないことがほとんど。

しかし、疲労感や倦怠感、お腹の張り、右脇腹の痛みなどを感じることはあるようだ。

脂肪肝は簡単に落とせる?

脂肪肝・内臓脂肪の脂肪はすぐに溜まりやすいのが問題なのですが、実は落としやすいという性質もある。

脂肪肝と診断されたからすぐに入院!?なんてことはなく、まずは運動などご自分で出来ることで治せる可能性があるのだ。

まずは脂肪をこれ以上溜めないこと

脂肪肝は食べ過ぎによって引き起こされるため、食事をコントロールすることが一番重要。
特に現代人の食事は欧米化によって高カロリーになって来ているので、量だけでなく食べるものにも気を配るのが良い。

まずは、脂っこいものを控えてほしい。
そして脂質と同じくらい気をつけるのが、糖質だ。

糖は肝臓で中性脂肪になりやすいので、糖尿病も脂肪肝の原因の一つと考えられている。

その糖の元になるのが炭水化物。
そのため、炭水化物の摂取についても注意する必要がある。

まとめると、脂質・糖質・炭水化物を控える、ということになる。

有酸素運動で脂肪を燃やせ

カロリー控えめの食事に切り替えたら、次は運動をして欲しい。

特に有酸素運動は筋肉への負担が軽く、エネルギーとして糖質と脂質が一緒に使われるので、脂肪の減少が期待できる。

有酸素運動のエクササイズには、エアロバイク・水泳・ジョギング・ウォーキング・サイクリングなどがある。

運動を始めて20分頃から脂肪の燃焼が効率的になるため、無理なく長時間続けられるものを選ぶと良いのだ。

お酒の飲み過ぎは控える

アルコール性脂肪肝の場合には、何と言ってもお酒を控えることが一番。
個人差はありますが、ビールで大びん3本以上を飲む人には脂肪肝が認められるとも言われている。

飲む量はこれ以下になるようにして、週に少なくとも2日は休肝日を設けるのがベター。

脂肪肝は進行すれば肝硬変や肝臓癌にもつながるため、確かに怖い病気だ。
しかし、食事制限や適度な運動で直すことができる病気でもある。

脂肪肝のケアは、サプリや漢方薬でも

脂肪肝のケアをするために、サプリや漢方薬を飲む方法もある。
内臓脂肪を減らしたり、肝臓への負担を軽減したり・・・といったものも売られている。

詳しくは、以下の記事を読んでみて欲しい。