糖質制限ダイエットという、糖質を摂らないことによって脂肪を減らすダイエットがある。
最近単なるダイエットよりも気になっている人が増えているのではないだろうか?

ジョーもその波に乗って、糖質制限ダイエットについて色々調べてみてはいるのだが……
糖質制限ダイエットには、いくつかのデメリットが存在するようだ。

端的に言うと、やりすぎによって起こる体調面での弊害や、病気のリスクなど……
今回は、そんな糖質制限ダイエットで気をつけなければならないデメリットについてまとめてみた。

糖質制限は体調不良になるの?

糖質制限ダイエットは、もともとは糖尿病の人が行う食事療法の一つだ。
ただし、その効果からメタボ、もしくは単により痩せたい人にも注目されている。

しかし、その方法を間違えていたり、制限のしすぎをしたりする人も多くいるようだ。
その結果として、その弊害がデメリットとして認識されてしまっている様子が散見された。

以下にその間違い別にそのデメリット・弊害をまとめてみた。

原因は「糖質制限のしすぎ!?」食物繊維は忘れずに摂ろう

まず大きな勘違いの一つに、「糖質だけでなく、体に必要な栄養素も控えてしまう」というものが挙げられる。
(糖質も厳密には体に必要な栄養素だが、今回の記事では割愛する。)

つまり、糖質を控えようとするあまり、食物繊維、たんぱく質をはじめとした他の栄養が不足してしまうのだ。
特に、食物繊維の不足は痩せたいメタボの人にとっても深刻な問題となる。(後で述べる)

食物繊維が不足すると、以下のようなリスクが生まれる。

  • 便秘
  • 消化器官内での働きが鈍くなると便秘になる。
    糖質制限を行う際は、野菜や肉、魚をしっかりと取る必要があるのだ。

  • おなら
  • 食物繊維が不足していると、おならの臭いも悩みになりやすい。
    これも、体内の不純物を食物繊維でしっかり回収できなくなるためと言われている。

  • 眠くなる
  • 糖質制限によってたんぱく質が不足していると、食事後に眠くなることがあるようだ。

  • 全般的な体調不良
  • また、食物繊維以外にも、たんぱく質、ビタミン、ミネラルなど、ただでさえ不足しがちな栄養が糖質制限ダイエットによってより不足してしまうと、様々な体調不良を呼び起こすリスクもある。
    具体的な症状は様々なので、別個記事にしてまとめておきたい。

糖質制限ダイエットはあくまでも糖質のみを控えるものであって、他のダイエットと並行して行うと健康を損なう可能性がある。
また、糖質制限ダイエットは長くても1ヶ月程度に止めておかないと、その弊害のリスクは高くなっていくようだ。

体臭が気になるのは脂肪が燃える証拠?「ケトン体」に着目

糖質制限ダイエットの正しい弊害として挙げられるのが「体臭」。
この気になる体臭は、制限中に「ケトン体」というエネルギーが発生することに起因する。

糖質制限を行っていると、当然のことながら体内の糖分であるブドウ糖はなくなっていく。
ただし、ブドウ糖は本来体に必要なエネルギー源だ。
そんなブドウ糖がなくなった時、エネルギー源の代わりとして生成されるのが「ケトン体」である。

ケトン体は、「アセトン、アセト酢酸、β-ヒドロキシ酪酸」でできており、甘く、ツンとした臭いがする。
これが糖質制限ダイエット中の体臭の原因となっているのだ。

糖質制限でのリバウンド、ダイエット、メタボにおけるリスク

糖質制限をした結果、逆に太ってしまった、または止めた後すぐにリバウンドしてしまった、という人もいるようだ。
順番に原因を考えてみよう。

太ってしまう人は気づかないうちに糖質を摂っているかも?

糖質制限を初めて太る時の、一番考えられる原因は「そもそも糖質が制限できていない」だ。

糖質制限ダイエットの特徴として、「糖質さえ摂らなければ他はたくさん食べても大丈夫(節度あり)」が挙げられる。
確かに、これ自体は間違ったことではないのだが、甘みのある野菜などには、多分に糖分が含まれているものもあるのだ。

脂肪など、他の栄養素はたっぷり摂っている上に、知らず知らずのうちに糖質も摂っているとなると、それはただの太るための食事である。
野菜や穀物類など、一見糖質が少なそうに見えるものでも、しっかりと事前に調べることをお勧めする。

糖質制限後のリバウンドに注意!

糖質制限をしっかりと行った体は。いわゆる省エネモードになっている。
つまり、少ない栄養素でも生きていけるように調節されているのだ。

そのため、糖質制限ダイエットで痩せたからといって、うっかり食べ過ぎたりしてしまうのは大変危険だ。
以前より「余分だ」と判断される栄養が多くなっているため、その分脂肪がたまりやすいリスクがあるのだ。

糖質制限ダイエットは、ゆっくり段階的に始めるのが定石だが、終わらせる際も段階を踏んだ方が良いようだ。

糖質制限はイライラしやすい?

糖質制限でイライラしやすくなった、という話も小耳に挟んだので述べておく。

糖質依存に陥っている人は糖質制限ダイエットでイライラしてしまうことが多いようだ。
これはタバコ依存と似たようなもので、一定以上糖分を摂っていないと不安、イライラが募ってしまう状態だ。

そのため、糖質依存の人は、糖質制限ダイエット中も他の人と比べて苦しい思いをする可能性が高い。
また、ダイエット後もある程度糖質を制限するくらいの気持ちでないといけない場合があるのだ。

糖質は体に必要な栄養だ。
糖質を今後一切とるなとは言えないが、ただでさえ糖分過多の状態からの脱却を目指すのであれば、ダイエットが一区切りついた後でも節度を保つ必要がある。

糖質制限で低血糖にはならないの?

糖質を制限するのだから、低血糖になってしまうリスクがあるのでは?と思う方もいるのではないだろうか。
ジョーも初めは「女性が下手に糖質制限なんてすると、逆に栄養失調になりそう」などと失礼なことを考えてしまっていたのだが…

どうも、普通に糖質制限をやるなら、低血糖になることはないようだ。

低血糖になる原因には大きく分けて2つある。
「糖尿病治療中(服薬中)の急な糖質制限」、「過剰な糖分摂取によるインスリンの過剰分泌」だ。

どちらも、基本的にもともと糖質を多くとる人が陥りやすい状況だ。
血糖値を下げる薬を飲んでいるのに加えて糖質を制限してしまったために、過剰に血糖値がさがってしまったり……
過剰な糖分摂取の結果、インスリンの過剰分泌によって反動的に血糖値が下がったり……

血糖値に異常がない人であれば、糖質制限によって低血糖になってしまうことはまずないようだ。
逆に、メタボでかつ高血糖、糖尿病の人は、いきなり糖質制限ダイエットをすることはやめておいた方が良い。
必ず、かかりつけのお医者さんなどに相談するのだ。