糖質制限ダイエットのやり方は、正しい方法を選ばないと、かえって健康を損なってしまうことがある。
糖質制限には、「糖分が取れない分、他の栄養はたくさん摂れる」というメリットがある。
今回の記事で、正しいやり方を確認し、しっかりと糖質制限に取り組んでいこう。
糖質制限にチートデイって作っていいの?
普通のカロリー制限ダイエットをする時、「チートデイ」というものを設ける時がある。
チートデイは、ダイエット中に何回か、「大量にものを食べる」ことが可能な日だ。
本来はそんなことをしてしまうと簡単にリバウンドしてしまいそうだが、これには理由がある。
ダイエットを始めてからしばらくすると、体が「今自分は飢餓に陥っている」と勘違いしてしまうのだ。
そうなると、体は省エネモードに入り、いわゆる「体重が落ちにくい状態(停滞期)」になってしまう。
この状況を、「大量にエネルギーをとることによって体の勘違いを解き、停滞期を打破する」のがチートデイだ。
そんなダイエット中の楽しみにもなるチートデイだが、糖質制限ダイエットにも適用できるのだろうか?
……結論から言うと、できない。
糖質制限は、もともとある程度以上太っている人が行わないと効果が出にくいダイエットでもある。
そのような太っている人は、痩せにくい状態には中々ならないのである。
「糖質制限中に食べてもいいもの」まとめ
糖質制限中に食べてもいいものは、以外と多くある。
特に大きい特徴が、「脂肪の多いものを食べても大丈夫」というものである。
糖質制限の方法のポイントは以下のものだ。
- 炭水化物を抜く
- 水分を多めにとる
- 糖分の多い食材を把握しておく
もっともわかりやすい糖質制限の方法の基礎だ。
炭水化物は、「糖質+食物繊維」で構成されている。
メタボにとって食物繊維は確かに摂りたいものだが、それは野菜を食べて補っていく必要がある。
炭水化物を始め、糖質制限によって食べられなくなる食べ物には、水分を多く含んでいるものが多くある。
そのため、それらの食物から無意識に摂っていた水分がなくなると、水分不足になってしまうことがあるのだ。
これが地味に大変でも、一番大事なポイントかもしれない。
あまり気にせず食べていた野菜が、実は糖分たっぷりであるというケースもあるようだ。
正直気疲れしそうだが、自分が今何を食べているのかしっかり把握しておこう。
糖質制限向けの通販も存在
いちいち調べるのが大変だし、ライザップとまではいかないが誰かに管理してもらいたい、という人には「糖質制限用の通販」がおすすめだ。
1ヶ月の間、糖質の少ないパンを届けてくれるなど、細かく計算したり、食材を調べなくとも簡単に糖質制限ができるようになっている。
また、糖質制限中の食費に関しても、通販は便利なポイントがある。
通販はまとめ買いなどができる分、スーパーなどで少し高い価格で少しずつ買うより、食費が浮くこともあるのだ。
種類も様々なので、自分で継続して食べられそうなものを探してみてほしいのだ。
糖質制限の目安や量はどれくらい?
糖質制限の目安はタイプによって変わる
糖質制限には3つの種類がある。
「スーパー糖質制限」、「スタンダード糖質制限」、「プチ糖質制限」だ。
それぞれ目安も摂れる糖分の量も変わってくるため、順番に説明する。
- スーパー糖質制限
- スタンダード糖質制限
- プチ糖質制限
糖質制限ダイエットの中でもっとも厳しいタイプだ。
1日30~60gが目安の糖質量になる。
3食すべての炭水化物を抜いてしまう方法になる。
もっとも一般的な糖質制限ダイエットだ。
1日70~100gが目安の糖質量だ。
一食だけ炭水化物も摂るタイプの糖質制限だ。
1日110~140gまで糖質を摂れる方法だ。
もっとも手軽な糖質制限で、体調が不安な人が試しに初めて見る場合、プチ糖質制限からとなる。
目安としては、夜ご飯の炭水化物のみ抜く形になる。
糖質制限とカロリーの問題
糖質制限はあくまで「糖質の多い炭水化物を抜く」ことが主な内容だ。
一方、一般的なダイエットである「カロリー制限」の方は、脂肪の多い食べ物を禁止する形となる。
そんな中、糖質制限ダイエットでカロリーに関する問題が存在するようだ。
糖質制限中のカロリー不足は危険
まず、糖質制限の失敗例として多いのが「カロリー不足」。
炭水化物を抜きすぎるあまり、エネルギーとして必要な分のカロリーも不足してしまうことがある。
実質、糖質制限もカロリー制限も一緒にやってしまっている状態なので、栄養失調などの体調不良に陥りやすい。
くれぐれも、自分が食べてはいけないものだけではなく、食べなくてはいけないものにも注意を払ってほしい。
食べすぎによるカロリーオーバーは本末転倒
しかし一方で、カロリーを摂り過ぎても良い、というわけではない。
いくら糖質制限をしていても、脂肪分が1日の目安の量を思いっきり超えてしまうと、痩せられるものも痩せられない。
糖質がなくとも、脂肪がエネルギーになるなら、体内の脂肪は一向に燃焼されないことになってしまう。
くれぐれも食べすぎには気をつけ、必要最低限に止めておくよう心がけてほしい。
糖質制限の効果が出るのはいつごろ?
糖質制限の効果は、他のダイエット法に比べて早く表れやすいと聞く。
しかし、体質によって大きく差が出てしまうため、具体的な目標期間は提示できないのが現状だ。
また、「1日で効果が出た」などの口コミを見ることもある。
ただし、これは一番ハードな糖質制限、「スーパー糖質制限」を行った場合に限るようだ。
他のダイエット方法と同様、少なくとも1週間、1ヶ月は継続して続けてみるのが安パイだ。
糖質制限も、他のダイエットと同様運動が必要
カロリー制限ダイエットでは、食事だけでなく運動も必要不可欠な要素である。
これは糖質制限ダイエットでも変わらない。
インプットを減らす傍、アウトプットは増やしていく。
これがダイエット成功の秘訣なのだ。
ダイエットには有酸素運動や筋トレがおすすめだ。
特に筋トレに関しては、ボディビルダーの人も糖質制限をしながら筋トレをすることによって、より効率的に体を絞っているようだ。
カロリー制限ダイエットが有酸素運動だ一押しなのに比べると、筋トレのウェイトが大きいのは特徴的だ。
糖質制限をしても体重が減らないときは
糖質制限をしているはずなのに、体重がなかなか減らないことがある。
これにはいくつか理由があって、もっとも大きい可能性はチートデイの前にある「停滞期」だ。
これに関しては記事の冒頭を改めて読んでいただければと思う。
しかし一方で、減らない原因が「糖質制限の方法が間違っている」状態にあることがある。
糖質制限の方法を間違えてしまっていると、風邪などの体調不良にかかりやすくなってしまう。
そのような糖質制限のデメリットに関しては、以下の記事にまとめて書いてある。
そのようなことになる前に、正しい方法をしっかり確認しておくことが必要だ。