コレステロールの数値が悪い場合に使われるは、一般的に7種類と言われています。

コレステロールへの作用や効能など、それぞれ違います。

なので、会社の同期も同じコレステロールの数値で健康診断に引っかかっていたのに、自分とは飲んでいる薬が違うといったこともよくあります。

では、具体的にコレステロールの数値をよくする7種類の薬は、どういう作用をして副作用はどういうものなのか?
薬での治療や検査のことを軽く踏まえたうえで、見てみましょう。

薬での治療はいつから始まる?

中性脂肪150mg/dl以上、または、LDLコレステロール140mg/dl以上の数値の場合に、生活習慣を変えることから治療が始まります。
生活習慣を変えても、数値に変化が起こらない場合に、薬での治療が始まります。

ただし、家族性高コレステロール血症の場合には、最初から薬での治療になります。

コレステロール値の定期検査は必要なの?

最初の3ヵ月は、毎月検査します。
そのあとは、3ヵ月ごとの定期検査を行うのが一般的と言われています。

定期検査は、薬の効果が表れているのか、副作用が出ていないか、チェックをする場です。
効果がない場合や副作用がでそうな兆候がみられた場合には、治療の方針や処方している薬を変える必要があります。

命に関わってくる場合もありますので、必ず定期検査は受けましょう。

薬を服用する時に、気をつけたいこと5つ

  • 他の薬を服用している人は、伝えることを忘れずに
  • 薬を飲み忘れたら、1回にまとめて飲まずにお医者さんに確認
  • 自己判断で、薬の服用を中止したり、服用数を増やしたりしない
  • 妊婦さんは服用できないので、間違っても飲ませないように
  • 副作用がでたら、すぐにお医者さんに言う

コレステロール数値が悪い場合に使われる薬

コレステロールに作用をもたらす薬の種類は5つです。
中性脂肪を減らすことによって、コレステロールを減らす薬の種類は2つです。

コレステロールと中性脂肪の両方に問題がある場合の混合型の人だと、両方の薬を組み合わせることもあるようです。

スタチン(HMG-GoA還元酵素阻害薬)

コレステロールで引っかかった人に、1番よく処方されるのがスタンチンです。

約20年前から使われてきた薬で、コレステロールが肝臓で合成されるのを妨げます。
さらに、血栓を出来にくくし、血管内皮細胞の炎症を抑える作用も期待されています。

ただし、肝障害や横紋筋融解症、白血球減少などの副作用を起こす可能性が、まれにあると言われています。

主な薬品名は、メバロチン、リポバス、ローコール、リピトール、リバロ、クレストールといったものになります。

レジン(陰イオン交換樹脂)

レジンは、小腸に吸収された胆汁酸に含まれるコレステロールが、再吸収されないように、胆汁酸(コレステロール)を吸着して便として排出させる薬です。
薬自体は、体内に吸収されることがないと言われています。

1回に飲む量が多いです。

便秘やお腹のはりといった副作用がごくまれにあります。

主な商品名は、クエストラン、コレバインといったものです。

小腸コレステロールトランスポーター阻害薬(エゼチミブ)

エゼチミブは、小腸の粘膜にあるコレステロールを吸収する特定の部分(NPC1L1)のはたらきを妨げ、食べ物などに含まれるコレステロールの吸収を50%にしてくれます。

まれに、便秘や下痢、肝障害などの副作用がおこると言われています。

主な商品名は、ゼチーアです。

プロブコール

プロブコールは、肝臓で再取り込みされたコレステロールを、胆汁酸にして、対外に排出するのを促進する薬です。

ごくまれに、下痢や不整脈の一種、横紋筋融解症などの副作用が起こる可能性があります。

商品名は、ロレルコ、シンレスタールといったものです。

イコサペント酸エチル(EPA製剤)

イコサペント酸エチル(EPA製剤)は、不飽和脂肪酸の一種です。

中性脂肪値を低下させ、間接的にLDL-コレステロール値を低下してくれます。
また、血小板の働きを抑えて、血栓をできにくくする作用や動脈硬化を抑えてくれる作用もあると言われています。

肝機能障害や黄疸、便秘などの副作用が起こす可能性があります。

商品名は、エパデールです。

フィブラート系薬

フィブラート系薬は、コレステロール合成阻害作用があり、血液中の悪玉コレステロールを低下して、善玉コレステロールを増加させる薬です。

また、トリグリセリド(中性脂肪)を分解し、低下させるので、脂質異常症に対しても効果的と言われています。

横紋筋融解症、肝障害といった副作用がでる場合があります。

主な商品名は、リポクリン、リピディル、ベザトールSRといったものです。

ニコチン酸誘導体

ニコチン酸誘導体は、肝臓での中性脂肪合成を抑制し、血液中の中性脂肪の分解を促進して、中性脂肪を下げる薬です。

顔面紅潮や頭痛といった副作用がでる場合があります。

主な商品名は、コレキサミンです。