中性脂肪とは、具体的には体にどのような働きを持っているのだろうか。
中性脂肪が、なんとなく体の脂肪であることだけは知っている人が多いと思う。
しかし、中性脂肪がどのような効果を体にもたらすのか、中性脂肪値が高すぎるとどのような影響があるのかなど、ちゃんと把握できている人は少ない。
今回は、そんな曖昧なイメージの「中性脂肪」とは何なのか、詳しく説明したいと思う。
中性脂肪とは?
中性脂肪とは、トリグリセライドとも言い、数種類ある体内の脂質の一つだ。
中性脂肪の他に、コレステロール、リン脂質、遊離脂肪酸といった脂質もある。
中性脂肪が増えすぎると体内に中性脂肪が過剰に溜まり、いわゆる「肥満」になってしまう。
最近では、脂っこい料理の食べ過ぎや運動不足により、肥満になってしまう人が増えている。
中性脂肪の働き
脂質はそれぞれ体内での役目を持っていて、中性脂肪は、
- 体内のエネルギー源を蓄えること
- 内蔵を衝撃から守ること
が主な役目だ。
食事をしてエネルギーを摂ると、すぐに使われないエネルギーは形を変えて肝臓や細胞内に中性脂肪として蓄えられる。
そして、体に栄養が不足すると、蓄えられた中性脂肪がエネルギーとして使用されるのだ。
そのため、中性脂肪が不足していると、体は栄養不足になり体調を崩してしまうのだ。
また、中性脂肪は骨格に守られていない内蔵を、衝撃から守る役目もある。
お尻の脂肪などが良い例だ。
以上のように、中性脂肪は多すぎると肥満の原因となるが、体になくてはならない大切な役目も持っているのだ。
ただ無くせば良いという訳ではなく、程よい量をキープすることが大切だ。
中性脂肪とコレステロールの違い
中性脂肪とコレステロールは混同してしまいがちだと思う。
しかし、同じ脂質でも、中性脂肪とコレステロールの役目は大きく異なる。
一言で言うと、
- 中性脂肪とは、余分なエネルギーを体内に貯めたもの
- コレステロールは細胞膜やホルモンの材料になって体を形成する材料
となる。
どちらも増えすぎると体に悪影響を及ぼす。
それぞれどのような症状が起きるかは異なるため、双方を増やしすぎないように注意が必要なのだ。
中性脂肪が高いと、動脈硬化や生活習慣病につながります
中性脂肪を貯めすぎると肥満につながる。
そして、肥満の状態を放っておくと、動脈硬化が進み、様々な生活習慣病の引き金となってしまうのだ。
また、動脈硬化によって引き起こされる心臓病や脳疾患などの病気は、最悪の場合命に関わってくる。
たかが肥満と侮るのは非常に危険なのだ。