本草製薬の「防風通聖散エキス錠-H」と「防風通聖散エキス顆粒-H」を飲んでみた。
錠剤か顆粒のものかで分かれているだけかと思ったら、成分量も少しずつ違っていた。

それぞれ比べながら見ていってほしいのだ。

本草防風通聖散エキス錠-Hの基本情報

  • 商品名 : 本草防風通聖散エキス錠-H
  • メーカー名 : 本草製薬(株)
  • 価格 : 180錠 3,024円(税込)15日分 公式サイト
  • 購入先 : 公式サイト、楽天、Amazon
  • 区分 : 第2類医薬品
  • 形状 : 錠剤
  • オススメ : 体力充実して、腹部に皮下脂肪が多く、便秘がちな人

本草防風通聖散エキス顆粒-Hの基本情報

  • 商品名 : 本草防風通聖散エキス顆粒-H
  • メーカー名 : 本草製薬(株)
  • 価格 : 28包 991円(税込み)14日分 amazon
  • 購入先 : 楽天、Amazon
  • 区分 : 第2類医薬品
  • 形状 : 錠剤
  • オススメ : 体力充実して、腹部に皮下脂肪が多く、便秘がちな人

本草防風通聖散エキス錠-Hと本草防風通聖散エキス顆粒-Hの詳細について


写真の左側が本草防風通聖散エキス錠-Hの粒の成分表で、右側が本草防風通聖散エキス顆粒-Hの顆粒の成分表。

本草防風通聖散エキスの成分は粒も顆粒も同じ18種類の生薬を使っているが、成分量は違う

粒の方が1/2処方で、顆粒の方は2/3処方になっていて、添加物も粒と顆粒では違うようだ。

飲み方は粒が1日3回に分けて4錠ずつ、顆粒は1日2回の1包ずつ

本草防風通聖散エキス錠-Hと本草防風通聖散エキス顆粒-Hは、15歳以上から飲める。

粒を飲む場合は1日3回、4錠ずつ合計12錠飲む。
粒は円盤状で、大きさは直径10mm、厚さ5.2mm、色はサンドベージュ色。

顆粒の方は、1日2回で朝と夕方各1包ずつ飲む。

粒と顆粒の説明書には、水または白湯で飲むとの注意書きが・・・なぜか・・・ない。

粒の飲みやすさをとるか顆粒の1日2回だけをとるか

良薬は口に苦し!

本草防風通聖散エキス錠-Hと本草防風通聖散エキス顆粒-Hは、粒か顆粒かの違い。
粒も顆粒も漢方薬ですので、漢方独特の匂いはする。
飲みやすさをとるのであれば、粒の方をオススメだ。

粒は多めの水で一気に飲みこめば、口の中に匂いが残らない。
顆粒は久しぶりに、ザ・漢方薬!を飲んだという感じで、口の中一杯に苦かった。

しかし、どうしても飲むのを忘れやすい人には、一時の苦味だけ我慢して朝・夕2回で済む顆粒をオススメしたい。

エキス錠-Hは1/2処方でエキス顆粒-Hは2/3処方

この本草防風通聖散エキス錠-Hは1/2処方で、本草防風通聖散エキス顆粒-Hは2/3処方です。
なので、顆粒の方が成分は多いようだ。
(漢方薬の処方は1日分の生薬の配合バランスが決められている。
18種類の原生薬の1日分の分量を丸々使っているのを「満量処方」と言う。
もし、1日の分量の1/2を使っていれば、1/2処方と呼ばれる。)

それから、他社などでも防風通聖散の成分は同じだが、1つの成分だけ硫酸ナトリウムと書いてあったり、ボウショウと書いてあったりの違いがある。
ボウショウは天然産結晶硫酸ナトリウムのことだ。

お客様相談室に電話してみました

苦くて飲めない漢方薬には、飲み方の工夫も必要だが体に合ってない場合がある

顆粒の防風通聖散エキスは、漢方薬の匂いが強くて飲めないので、何か良い方法はないか尋ねた。
水で飲めない場合は、他社で出している、ゼリー状で顆粒などを包みこめるものがあるので、そういうのを使うか錠剤で飲んで下さいと言われた。

また、漢方の昔からの説では、体がその漢方薬に合わない場合は、凄く苦く感じて飲めないとも言われるようだ。
なので、昔は行きつけの漢方薬局に飲めない漢方薬を持ち込んで、飲めるように調合し直してもらったりしたこともあったそうだ。

顆粒なのに錠剤と同じ添加物がある理由

また、防風通聖散エキス顆粒に、一部錠剤に使われている添加物が入っている点についても尋ねてみた。

メタケイ酸アルミン酸Mgやステアリン酸Mgを使っていますが、なぜ顆粒なのにその添加物が必要なのかは、製造過程が関係しているようだ。

製造過程では、水で生薬を煮出して乾燥させて、エキス粉末にしたものに添加物を入れ、そのあとに顆粒や錠剤に分ける。
顆粒にする際に、1度板状の枠に入れて形作ってから顆粒になるので、機械からきれいに抜く為にも、添加物が必要なようだ。

どのくらい飲んで効果を判断すれば良いのか?

防風通聖散の漢方薬を飲んで、すぐに自分に合う合わないと判断できる人もいると思うが、よく分からない場合は、最低でも1ヶ月は飲み続けて考えた方が良い。

ただ効果を実感する前に、発疹や胃のむかつきを感じたら使用を中止して欲しい。

生薬の生産地は8割は中国で、2割は日本ですが、国が国内生産の計画をすすめているらしい

本草製薬の防風通聖散の生産地は、現在は8割が中国で2割が日本だ。

またここ10年位は、中国国内で漢方薬の需要が高まっているようだ。
中国国民が豊かになり、多くの人が漢方薬を使うようになってきたのがその理由。

そのため、中国から生薬を輸入する時の価格が、以前に比べ高騰しているようだ。
朝鮮人参などは、以前の3~4倍の価格になっているとのこと。

そこで、現在では、農林水産省が田んぼや荒れ地を改良して、国内生産に動き出しているそうだ。