九味半夏湯加減方(くみはんげとうかげんぽう)は、脂肪過多症(肥満症)に効く漢方薬として扁鵲という名で売られている。

でも、ドラッグストアの「肥満が気になる人向けのコーナー」で売られている漢方薬って結構たくさんあって、商品名も様々。

では、九味半夏湯加減方って、他の漢方薬と何が違うのだろうか?

この記事では、九味半夏湯加減方について、詳しく説明してみたいと思うのだ。

九味半夏湯加減方(くみはんげとうかげんぽう)とは?

九味半夏湯加減方(くみはんげとうかげんぽう)は、日本人の体質に合うようにアレンジされた漢方薬
アレンジされる前は、九味半夏湯と呼ばれる漢方薬だ。

脂肪に効く漢方薬の中では、防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)の次に知名度が高いのではないかと思う。

脂肪過多症(肥満症)に効くという効果・効能は?

九味半夏湯加減方の主な効果・効能としては、脂肪過多症(肥満症)を改善すること。
新陳代謝を活発にして、体内に溜まった余分なものを出してくれるそうだ。

水太りや固太りの人どちらにも適しているぞ。
ただ、1つのタイプにアプローチしているものに比べると、それぞれに対する効果は弱く感じるかもしれないな。

九味半夏湯加減方の副作用

説明書きとは違う方法で飲んだり、体質に合わなかったりすると副作用がでる場合がある。

具体的には、

発疹・発赤、かゆみ、はげしい腹痛をともなう下痢、腹痛、便秘、吐き気、嘔吐、むくみなどだ。

副作用がでた場合には、飲むのを止めて、お医者さんや薬剤師さんなどに相談して欲しい。

九味半夏湯加減方の飲み方

九味半夏湯加減方は、現在(2017/01)、粉タイプのものしかない。
粉が苦手な人も多いので、錠剤タイプのものが商品化されると良いな〜と、つくづく思う。

基本的に、食間(食後2~3時間)に飲むものが多い。

服用する前の注意事項!

下記に当てはまる人は、お医者さんに相談してから服用して欲しい。

  • お医者さんの治療を受けている(通院している)
  • 体の虚弱(体力の衰えている、体の弱い)
  • 胃腸が弱くて下痢しやすい
  • 薬などによって発疹・発赤、かゆみなどを起こしたことがある
  • 下剤を使用している

九味半夏湯加減方の成分

九味半夏湯加減方は、九味半夏湯を日本人向けに改良した商品である。

もともとの九味半夏湯は、半夏(はんげ)、升麻(しょうま)、猪苓(ちょれい)、橘皮(きっぴ)、沢瀉(たくしゃ)、茯苓(ぶくりょう)、柴胡(さいこ)、甘草(かんぞう)、生姜(しょうきょう)の9種類の生薬が入っている。

九味半夏湯加減方は、沢瀉(たくしゃ)、柴胡(さいこ)、半夏(はんげ)、生姜(しょうきょう)、升麻(しょうま)、甘草(かんぞう)、猪苓(ちょれい)、桂皮(けいひ)、大黄(だいおう)、芍薬(しゃくやく)、牡丹皮(ぼたんぴ)の11種類の生薬が入っている。

この11種類は、脂肪過多症(肥満症)に効果がある成分だそうだ。

体の外に体内の余分なものを出して、水分のめぐりを促して、脂肪過多症(肥満症)を改善してくれるのだ。

どこで九味半夏湯加減方は売っているの?

もちろん、漢方薬局でも処方して売っているが、ネットでも変えるし、ドラッグストアにも置いてある。
「扁鵲(へんせき)」という名前の漢方薬だ。

過去に、大鵬薬品工業と建林松鶴堂というメーカーの2社しか商品化していたようだが・・・
現在では、1商品に統一されている。

60包(20日分)で約3,500円~5,000円の値段だ。
他の漢方薬の1ヵ月平均の値段が約5,000円~6,000円だから、20日間で約5,000円となると少し割高かもしれない。

唯一の九味半夏湯加減方、扁鵲(へんせき)

  • 商品名 : 扁鵲(へんせき)
  • 価格 : 60包 4,800円(税込み)20日分
  • 購入先 : 薬局、楽天、Amazon
  • 区分 : 第2類医薬品
  • 形状 : 粉末


九味半夏湯加減方は扁鵲(へんせき)しか売っていない。
しかし、扁鵲は漢方薬ではない。
九味半夏湯を日本人向けに改良した生薬製剤というものである。

生薬製剤とは、漢方薬と非常に似ている。
漢方医学で決められている漢方薬の処方内容や使用量とは内容が違っていたり、西洋薬が配合されたりするものなのだ。

九味半夏湯加減方と防風通聖散の違いは?

脂肪に効く漢方というと、防風通聖散も有名だ。
テレビCMなどで見かけるナイシトールや和漢箋も防風通聖散の一商品である。

防風通聖散も九味半夏湯加減方も、同じお腹の脂肪を減らす漢方薬じゃないかと思った人も多いだろう。
ジョーも気になったので、調べてみた。

防風通聖散は、ある程度筋肉のある人や動くことが多く、食事をもりもりと食べる人(固太りタイプ)におすすめの漢方だ。
むくみやのぼせ、便秘にも効果があり、ウォーキングやジョギングなどの有酸素運動と併せて服用すると良い。

それに対して、九味半夏湯は、水太り、固太りの人に効果があり、血行を良くし、水分のめぐりを促してくれる。
また、胃の調子を整え、代謝を良くする効果もあるのだ。

それぞれの生活や、体の調子や状態に合わせて使用して欲しい。

比較してみた記事もあるから、そちらも良かったら見てみてくれ!

本気で脂肪を落としたい人には、別の漢方薬がオススメ

脂肪を落としたい!と本気で思っているならば、九味半夏湯加減方以外の漢方薬を飲むことを強くオススメする。

というのも、九味半夏湯加減方は、固太り・水太りを選ばないので、幅広い人が利用することができる。
ただ、幅広い人に利用してもらえる分、効果が弱い。

また、九味半夏湯加減方は扁鵲という商品しかない。
人によっては、処方量が体に合わず、効果がなかったという場合もありえる。

その点、防風通聖散や防己黄耆湯は、固太り・水太りとタイプも分かれているので、個々に発揮する力も強い。
色々なメーカーが処方量の違った商品を出しているので、自分の身体に合ったものを見つけることもできる。

実際に、九味半夏湯加減方や防風通聖散、防己黄耆湯を飲んだジョーとしては、ぽっこりお腹の人には防風通聖散がオススメだ。

なお、脂肪を減らす漢方薬には色々な種類やタイプがある。
ジョーが色々と試してみているので、自分に当てはまったものを探したい人は、下記の記事を参考にしてみてくれると嬉しい。