若い時は、いくら食べても飲んでもこんなにお腹が出ることはなかった・・・。
今じゃ、1食抜いたぐらいじゃ体型も変わらない。
むしろその反動で、食べ過ぎて逆効果だ!
このままだと、深刻さは体型だけの問題に留まらなくなってしまうかもしれない。
中性脂肪や血糖値にも影響がでて、メタボになってしまうかもしれない。
どうにか、健康的に元の体型を取り戻せないだろうか?
この問題、なんとあずき水で解決できそうだ!
あずき水ダイエットがメタボの救世主?
最近小豆の煮汁が、ダイエット法として、韓国や台湾などの国外や芸能人達からもブームになっているそうだ。
しかも、あずき水には、ただのダイエットだけに収まらない効果がある。
小豆を25年間研究している小豆博士こと農学博士(北海道立総合研究機構 道南農業試験場 場長)の加藤淳先生がメタボの予備軍などの人にも推奨しているとのこと。
(出典元:北海道立総合研究機構 加藤淳)
その理由は、中高年男性の2人に1人と言われているメタボの原因と言われる中性脂肪や血糖値に効果があるからなのだ。
あずき水に使われる小豆の種類
小豆は一般的に、おめでたい時に食べるお赤飯やお彼岸に食べるおはぎ、大福餅、お饅頭、ぜんざい、お汁粉など、色々な料理がある。
どれも同じに思える小豆だが、実は全部同じではない。
一般的な「あずき」と呼ばれるもの以外にも、種類があるのである。
小豆は、甘さなどの好みやその時手に入りやすいものなど、住んでいる地域によっても使われる種類が違う。
今回は、ささげ、大納言、金時豆の3種類について調べてみた。
あずき水の小豆を選ぶ時は、ポリフェノールたっぷりな国産の小豆。
それと、色の濃いものが良いそうだ。
ささげ
ささげは、マメ科ササゲ属のササゲ種。(あずきは、マメ科ササゲ属のアズキ種)
直径は4.2mm~5.5mm未満くらい。
小粒で皮が薄く、一般的な小豆よりも破れにくい。
年配の人なら知っている人も多いと思うが、ささげはお赤飯によく使われている。
特に関東地方で、お赤飯を作る時に使われるようだ。
大納言
大納言は、マメ科ササゲ属のアズキ種。
粒が大きく、直径が5.5mm以上。
でも、大きい割には、小豆100g中のポリフェノールの量は小粒の小豆より少ない。
煮くずれしにくく、甘納豆やぜんざいなどに使われる。
金時豆
金時豆は、マメ科インゲン属のインゲンマメ種。
大納言と見た目が似ている。
金時豆は、小豆ではなく、インゲン豆であるが、赤いものは小豆と同じように使われる。
小豆よりもポリフェノールの中のアントシアニンが多いと言われている。
ふじっ子煮みたいに甘く煮たもの、チリコンカンなどに使われる。
小豆の持つ成分
小豆には、ビタミンB1・B2、カリウム、亜鉛、鉄、食物繊維、外皮に存在するサポニンの成分が含まれている。
さらに、あずきポリフェノールや紅茶の色素と同様のD-カテキンも入っている。
昔は薬膳として、産後の肥立ちが悪い女性に邪気払いも兼ねて「あずきがゆ」を食べさせ、血栓予防をしていたという話しもある。
それくらい小豆に含まれている成分は豊富なのだ。
(出典元:井村屋)
あずき水の効果
あずき水には、小豆と同じで不溶性食物繊維を多く含む。
不溶性食物繊維は、食物が腸内にいる時間を短くしてくれるので、便通がよくなる。
また、あずきポリフェノールには、脂肪の吸収をふせぎ、血中中性脂肪の値を低下させる働きがある。
さらに、食事でとった糖を分解・吸収を抑える働きもある
あずき水を飲みだして4週間後、中性脂肪値が低下したという報告もされている。
(出典元:小豆熱水抽出物が人体の生理調節機能に及ぼす影響)
あずき水に溶け出したサポニンは、腸で吸収した糖と脂肪を合体させないように抑制したり、コレステロールを除去したり、肝機能や免疫力を高める効果もあると言われている。
(出典元 : JAFRA(日本食品機能研究会))
あずき水(2日分)の作り方
あずき水を2日分作るには、以下の材料を用意する。
- あずき100g
- 水1500ml
煮る時間は、圧力鍋なら早いようだが、普通の鍋なら弱火で大体40分~1時間以内だそうだ。
ざるなどで、小豆と煮汁を分けたら完成!
小豆を鍋でひたすら煮ると、小豆は水を吸い上げ重量は約2.5倍になるので注意が必要だ。
または、魔法瓶に小豆(50g)を入れ、その小豆の量より10倍以上の熱湯を注いで、8時間以上置いてあずき水を作る人もいるみたいだ。
2~3日ならば保存も持つようなので、まとめて作っておくと良いだろう。
あずきの煮汁に多少塩を入れる人もいるかもしれないが、ここは健康のために、塩や砂糖は控えた方が良い。
残った小豆は、料理に有効活用すると良いそうだ。
あずき水の飲み方
1日に、あずき50~100gを煮出した量を飲むと良いようだ。
あずき水はいつ飲んでも大丈夫だが、1日3回食時の30分前に飲むと効果的だそうだ。
あずき水と一緒にゆでた小豆も食べるとなお良いとのこと。
先ほども述べたように、あずき水に砂糖などをたっぷり入れて飲んでしまうと、せっかくの効果が台無しになってしまうので注意。