喫煙すると中性脂肪って増えるのでしょうか?
タバコを吸うと血圧が上昇したり、血糖値が上がったりすることはありますよね。
しかし、中性脂肪に関しては何か影響があるのでしょうか。
今回は、そのような中性脂肪と喫煙の関係についてまとめました。
喫煙が体に与える影響
タバコを吸うと、体には以下のような影響があるとされています。
- 交感神経の乱れ
- 血圧の上昇
- 血糖値の上昇
- 発ガン率の上昇
など…
喫煙がストレス解消や娯楽になっている人も少なくないと思います。
しかし、タバコには数千種類の化学物質が含まれていて、様々な面から体を蝕んでしまいます。
喫煙による交感神経の乱れが中性脂肪を増やす!?
タバコの成分であるニコチンには、交感神経を刺激する働きがあります。
実は、この交感神経の乱れによって、血圧や血糖値が上がってしまうとされています。
この交感神経の乱れによって、以下のような働きも発生します。
血中の遊離脂肪酸(=中性脂肪の元)を増やす
喫煙によって、血中の遊離脂肪酸という中性脂肪の元が増えてしまうことがわかってきました。
遊離脂肪酸は、通常なら体内の各所でエネルギーに変換されます。
しかし、体内で吸収されなかった遊離脂肪酸は、そのまま貯蓄するために中性脂肪になってしまいます。
善玉コレステロールを減らす
タバコに含まれるニコチンは善玉コレステロールを減らしてしまいます。
善玉コレステロールは悪玉コレステロールを制御する働きがあるため、善玉コレステロールがなくなると、結果的に悪玉コレステロールが増えてしまいます。
動脈硬化を進行させる
喫煙は動脈硬化を進行させます。
これが喫煙の最も恐ろしい点かもしれません。
喫煙によって血圧があがり、血糖値が上がり、中性脂肪がつきやすくなってしまうと、メタボの進行がどんどん進んでしまいます。
メタボになった状態で喫煙をしていると、動脈硬化がいっそう深刻化し、脳梗塞や心筋梗塞になってしまう可能性が上がっていきます。
このように、喫煙は、交感神経を刺激し、中性脂肪が増えやすくなる原因を作ります。
また、血圧や血糖値を上げてしまう効果も持つため、メタボや動脈硬化の進行を助長してしまうのが怖い点ですね。