血糖値が高いと言われても、一体どんな症状に繋がるのか分かりにくいことはないだろうか?
高血糖による初期症状はゆっくりと現れたり、軽かったりするため中々気付けない。
しかし、放っておくと失明してしまったり、昏倒してしまったりすることも。

この記事では、血糖値が高いとなぜ悪いのかどんな症状につながるのかをまとめてみた。

高血糖は血管を傷付けてしまう

血糖値が高い状態とは、血液の中の糖が増えすぎてしまった状態のことを言う。
糖自体は、人のエネルギーなので悪い物ではない。

しかし、この糖が多くなりすぎると血液がドロドロとしてくる。
こうなると、サラサラと流れるはずの血液が上手く流れずつまってしまったり、酸素や栄養の流れを止めてしまったりということがおきてしまうのだ。

細い血管が集中している目や手足、腎臓が特に危険だ。
網膜症や腎症につながることのないように、血糖値を正常に保ちたいものだな。

血糖値が高い時の軽い症状とは?

血糖値が高くなると起こる症状がある。
その症状は次のようなものだ。

  • 喉がすぐに乾き、水を飲んでしまう。
  • トイレに行く回数が多くなる(特に夜)。
  • すぐお腹が減り、食べるのに痩せてしまう。
  • 身体が怠く、疲れやすくなる。
  • 風邪等感染症にかかりやすくなる。

こういった症状を放置し高血糖や糖尿病が進行してしまうと、さらに深刻な症状に悩まされてしまうことになりかねない。
定期的に診断を受けると良いだろう。
何か違和感があった時、放っておかないことが大切だ。

高血糖が続いたときの重い症状って?

血糖値が高い状況がずっと続くと、重い症状に悩まされることになってしまう。
重い症状を更に放っておくと、昏睡状態に陥ったり死に至るケースもある

視力が低下してしまう

目には網膜という薄い膜がある。
この網膜には細い血管が集中している。
高血糖が続くと、血液が上手く流れなくなったり、血管壁へ負荷をかけたりしてしまう。

そうすると、目が悪くなり視力が落ちてしまう
視力障害に悩まされないよう、早くから対策を打っておきたい。

手足にしびれがでてしまう

手足の先には細い血管が集まっている。
高血糖が続いてしまうと、この血管にも悪影響がでてしまう。
血行不良等によって神経に上手く酸素や栄養が行き渡らないと神経に障害が起きてしまう。

すると、手足が麻痺ししびれが出てしまうのだ。

合併症も引き起こしてしまう

高血糖や糖尿病は、色々な合併症を起こしてしまう。
命にかかわる合併症もあり、とても恐ろしいものなのだ。

糖尿病網膜症

糖尿病網膜症は高血糖が続き、網膜が傷つけられ出血を放置したとき起こる。
出血が続くと視力が低下していき、出血範囲がさらに広がると失明を起こしてしまう

糖尿病神経障害

糖尿病神経障害は、高血糖で神経を傷つけてしまうことから生じる。
しびれがさらに進行すると痛みを感じなくなってしまう。
ケガをしたまま放置してしまい、壊疽(えそ)になることも。

これを放っておくと、切断手術が必要になるのだ。

足の切断等の深刻な事態も招きかねない。

糖尿病性腎症

高血糖が続くと、血液をろ過する腎臓内の糸球体という毛細血管が傷ついていく。
すると、腎臓の機能が上手く働かない腎不全になってしまう。
腎不全がさらに進んでしまうと、腎臓が行っていた役割を人工で行う人工透析が必要となってしまうのだ。